大型土のうの定義と使い分け

大型土のうの定義

大型土のう積算基準では、土砂10m³ = 大型土のう10袋であるが土砂1m³の質量は15kN ~ 18kNよって大型土のうの耐荷重・最大充填質量15kN以上必要

【国土交通省土木工事積算基準】:大型土のう工

大型土のう製作・設置10袋当り単価表(バックホウ設置)

名称 規格 単位 数量 摘要
土木一般世話役 1×10/D 表4.1
表4.2
特殊作業員 同上 1×10/D 同上
普通作業員 同上 1×10/D 同上
大型土のう 容量 1m³ 10
土砂 10
バックホウ 標準型・クレーン機能付き
排出ガス対策型(第2次基準日)
山積0.8m³
(平積0.6m³)
吊能力2.9t
10/D 表4.2
機械資料
諸雑費 1 表4.3

(注)D:日当り施工量

大型土のうの使い分け

一般的に「大型土のう」と呼ばれる製品は3種類ほどありますが、 性能基準に照らした使い分けは以下の通りとなります。 特に土を中詰めする際は重量に注意が必要です。

1tバッグ 黒土のう 耐候性大型土のう
容量 1m³
土砂1m³ = 10袋
(積算基準による)
耐荷重1t/袋
容量 0.6m³以下
荷重 1t未満であれば
各社バラバラ
1t ~ 2t/袋
耐荷重2t/袋
設置期間

各社自社基準

公的根拠なし

概ね2ヶ月以内

各社自社基準

公的根拠なし

2か月 ~ 3年以内

(ー財)土木研究センター
「耐候性大型土のう積層工法」
設計・施エマニュアルに規定

1年対応品
3年対応品

段積み
仮締切

背面土圧・水圧に対する
摩擦係数試験 圧縮試験
不適合

背面土圧・水圧に対する
摩擦係数試験 圧縮試験
不適合

背面土圧・水圧に対する
摩擦係数試験 圧縮試験
適合

性能規定・基準

各社自社基準

公的根拠なし

日本フレキシブルコンテナ工業会は土を入れる容器としては販売できないとしている
(JIS規定)

各社自社基準

公的根拠なし

(ー財)土木研究センター
「耐候性大型土のう積層工法」
設計・施エマニュアルに規定

積算価格

「建設物価」
「積算資料」

「土のう」として掲載あり

「建設物価」
「積算資料」

掲載なし

「建設物価」
「積算資料」

掲載あり

性能証明機関 無し 無し (ー財)土木研究センター
適合品に対し
性能評価書発行
「耐土性証」
認定証 無し 無し

黒い大型土のうで、性能証明を取得していない製品もありますので、ご注意ください。性能証明を取得した土のうが、耐候性大型土のうです。

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